忘れたというより記憶喪失? それストレスかも…

今日は、忘れたというより記憶喪失?それストレスかも…というテーマでお話ししたいと思います。

お子さんや友人と会話をしていて、忘れたというよりも全く記憶に残っていないというようなことを経験したことはありますか?
精神科に通っているようなお友達とか発達障害の方の場合は、スポッと記憶が抜けているということがあります。
記憶が抜けるというのは忘れたということとはちょっと違っていて、本当に完全に記憶がない場合があるんです。

事故に遭った時の乖離健忘症というのがあります。
詳しくは私もわかりませんが、事故に遭った前後の記憶が抜けてしまうということだそうです。
それはストレスによっておこるらしいのですが、数分から10年くらいの記憶が抜けてしまうそうです。

実は私も20代半ばくらいから30代前半くらいの記憶がほとんどありません。
その時にそばにいてくれた友人がいろいろと面倒を見てくれていたのですが、私は私なんだけれど私ではないというか、記憶がないんです…
無茶な行動をするからそばにいてくれていたらしいんですけど、ちょうどその記憶がなくなるちょっと前に、鬱のような状況になってしまってそれがストレスになったんだろうということです。

お子さんでも覚えていないということがあったりするんです。
ストレスといっても家庭のストレスばかりではなくて、感覚過敏のストレスとか学校でのストレス、対人面でのストレスとかいろいろなものがあってそれらが積み重なってきたときに起きたりします。
決して忘れているというわけではなく、本人が全く記憶していない、こちらは言ったはずといっても、全く記憶が抜けているという状態にになります。
それは、とぼけているとか嘘をついているということではありません。

状況的に「前後でストレスがあったかもしれないな」というようなことがあれば、それを「なんで思い出せないの?」「どうやったら思い出すの?」なんて追及しないでください。
忘れてしまったことは忘れてしまったことで「こういうことがあったんだよ」くらいで済ませた方がいいと思います。

この様なことが頻繁に続くようであれば、今通っている発達外来の病院か児童精神科とか心療内科にかかった方がいいと思います。
自分が気が付いている、もしくは周りが気が付いているならいいのですがあまりにもストレスが多すぎると長い期間の記憶をなくすということもあります。
発達障害、自閉スペクトラム症で生きづらさを抱えている場合にはこういうことは少なくない話なんです。
忘れたというよりも記憶喪失みたいな状況というのはもうストレスだと思ってフォローしてあげてください。

今日は、忘れたというより記憶喪失?それストレスかも…というテーマでお話をさせていただきました。

それではまた!

音声反訳:yoshiyuki kato