療育施設だけではたりない
今日は、療育施設だけでは足りないというテーマでお話ししたいと思います。
テーマ名が断言しているような感じになっていますが、?マークが入るかなどうかなというところです。
療育施設というのは、未就学児の場合ですと「児童発達支援センター」ですとか、小学生から高校生まで(6歳から18歳)ですと「放課後等デイサービス」といわれるところになります。
子どもが小さい段階から「落ち着きがないと感じる」などの発達に関して心配事があるお母さんが相談にいくところが「児童発達支援センター」です。
そこを卒業して小学校に入るときに「放課後等デイサービス」に通うようになります。
そして高校を卒業すると「放課後等デイサービス」も終わりになり、そのあとは同様の施設というのはなく「就労移行支援センター」などの施設になります。
時々、療育施設やそれに準ずる施設に入っているから大丈夫ですよねという相談を受けることがあります。
その際に「そうですね、それだけで大丈夫ですよ」とは私は言い切ることができません。
というのは、療育施設というのは施設の内で教えてもらうところだからです。
社会に出て日常生活を送る場合には施設の中で過ごすわけではありませんよね。
家の生活、学校に通う、友達と遊ぶ、、いろいろな状況がありますよね。
場所場所で雰囲気や環境も変わります。
その場所ではできるが違うところではできないということもよくあるんです。
例えば、学校ではできるけれど家ではできない、療育施設ではできるけれど学校ではできないとかそういうことがどうしても出てきてしまいます。
なので、家でも療育やトレーニングは必要になってきます。
ただ、中には「自己肯定感をあげれば大丈夫ですよね」という方もおられますが、それだけでは不十分です。
今はお母さんがフォローできるから大丈夫かもしれませんが、将来自立できるかを考えると自己肯定感を養うだけでは自立はできないんです。
感覚過敏やこだわりなどについて、ストレスがかかる環境でもそのストレスに慣れる、耐えられるようにしていかないといけない。
持っているこだわりを少しづつでも我慢できるように学んでいかないといけません。
そういう面で療育施設の対応だけでは足りないのではないかなと思います。
特に、成人になり社会で働くことになった場合には「就労移行支援センター」というのもありますが、それだけでは足りないと思います。
高齢者が通う施設と誤解している方もいる「放課後等デイサービス」ですが、現在川口市には60くらいはあると思います。
ただ、どこも同じカリキュラムではなくて、習い事中心のところもあれば、預かり型と言って学童保育のようなところもあれば、療育タイプといって学習面のフォローをしながらSST(ソーシャルスキルトレーニング:社会生活技能訓練療法)といった療育を行っているところもあります。
お子さんに合った施設を選ぶということも大切になります。
ただ、療育タイプの放課後等デイサービスに行ったとしてもそれだけでは足りないんです。
施設でトレーニングを行ったとしても家でもやらないといけないこともあります。
同じように、学校でも支援クラスや通級がありますが、ここに通っているからといって大丈夫かというとそうでもないんです。
そういう点で、ご家庭でもみんなで考えていただきたいなと思います。
今日は、療育施設だけでは足りないというテーマでお話をさせていただきました。
それではまた!
音声反訳:yoshiyuki kato