メルトダウン

今日は、メルトダウンというテーマでお話ししたいと思います。

前回の「頭の(脳内)多動とは?」の続きとして、メルトダウンについてお話したいと思います。
脳内多動については、注意欠如の特性による多動であったり、情報過多による多動だったりとパターンがありました。
この発生した脳内多動が度を超えてしまうといわゆる「メルトダウン状態」になってしまうんです。

情報って、見たもの、聞いたもの、記憶しているものだけではなくて、匂いなんかも入ってきますよね。
今の時期だと、太陽の光、蒸し暑さなども情報として入ってきます。
あまりにも脳内に情報が多くなりすぎると、物事を整理することが自分ではできなくなってしまいます。
頭の中が、一杯になって思考することもできなくなって、「ちょっと休もう」なんていうことも考えられなくなります。
情報の処理の仕方が定型の方と違う部分があったりして処理がうまくできなくなってしまうんです。
メルトダウンは、この情報が多すぎて、爆発状態になってしまうことなんです。
こうなってしまうと、パニック状態に近い感じになってしまう方もいます。

私の場合は、メルトダウン状態になってしまうと、そのまま放っておいてもきついので、薬(安定剤)を飲んで頭をぼーっとさせます。
症状が重いときは薬を飲んでも症状が治まらなくて、本当に何もできない状態になってしまいます。
これはしょっちゅう起きることではなくて、多動の状態になってきたときに気が付いて頭を休めることで回避できることもあります。
メルトダウンを起こしてしまった方の中には、自虐や自傷に走ってしまう方や自閉の強い方の場合は自分の殻に閉じこもって周りが見えない状態になってしまう。
また、思考停止になってしまう方もおられます。
特性によって様々です。
稀に危険な状態になって、病院に入院する必要がある状態に陥ってしまう方もあります。

軽度な場合はコーチングや話を聞いてもらうことで落ち着くこともありますが、ほとんどの場合はそれができないんです。
「それができるならどんなに楽なことか・・」といったところです。
そういった状況になったときに「落ち着いてごらん」だとか「話を聞くよ」などと声をかけてしまうと、自分で落ち着かせることもできない、話をすることもできない状態ですから、かえってイライラさせてしまいます。
語りかけるよりも寄り添う、そばにいてあげる、スマホやテレビなど情報になる物を遮って静かな状態を作ってあげることがいいかと思います。
もちろん、特性を持っている人が情報過多になった時に必ずメルトダウンを起こすということでもありませんのでそこはご承知おきください。

今日は、前回の続きとしてメルトダウンというテーマでお話をさせていただきました。

それではまた!

音声反訳:yoshiyuki kato