通院はしなくても検査は受けていた方がよい

今日は、通院はしなくても検査は受けていた方がよいというテーマでお話ししたいと思います。

診断を受けてそのまま通院はしなくてもよいけれど、検査は受けておいた方がいいですよということです。
病院では、お子さんの知能検査以外に心理検査や脳波などの検査を行いますが、その中でもWISC(Wechsler Intelligence Scale for Children)などによって特性を知るということが大切になってきます。
学校生活において支援をしていこうとなれば、教育センターにご相談されていると思います。
そこでは「田中ビネー知能検査」を行う場合もあるかと思います。
WISCは3時間ほど検査時間がかかりますし、病院によっては検査ができない場合もあります。
事前に予約をして臨時的に行ってもらえる場合もあります。

検査の内容はIQを調べるというよりも、その子が何が得意で何が不得意かというのがわかります。
一般的な知能検査は100を基準にして上下で判断をしますが、WISCなどは数値ではなくて5項目くらいに分かれていて、検査結果として「計算は得意、でも言語能力はちょっと苦手かも」というような、得意不得意がわかる検査になっています。
なぜ受けた方がいいかと言うと、その子の苦手なところを得意にしようというのではなくて、得意な分野を伸ばして不得意なところを支援をしてあげられるようにしようということなんです。
不得意なことをできるようにするのではなくて、例えば「不注意が強い」と診断された場合には「声掛けをたくさんしよう」「筆箱にメモを張っておこう」などの対応で改善をしていこうということです。
得意不得意によって支援の仕方も変わってきます。

検査によって発達障害の特性がわかればそれでいいんじゃない、ということであれば通院しなくてもいいということなんです。
もちろん、通院を続けてある程度の年齢になったら精神科に移行して成人になっても様子を見てもらうという方法もありますので、対応の方針はご家庭の考え方次第です。
検査によってその子の得意不得意がわかります。
そのことによってその後の支援がしやすくなります。
検査はIQを知るためのものだと思わないでください。
IQが100に満たないからこの子はダメなのかしらとかそういうことでは絶対ありません。
数値の知ることが検査の目的ではなくて、その子の得意不得意を知ることが検査の目的です。

ただあまり小さいお子さんだと、知能的にその年齢ではわからないよねというテストもありますので、検査結果が正確性に欠ける部分も出てくることが考えられます。
その点も考慮してもらえばと思います。
前回もお話しましたが、
私のところに「病院を紹介してください」という依頼をいただくことがありますが病院を紹介することはしておりません。
「川口であれば、あそこと、ここと・・がありますよ。」というアドバイス的なことはできますが、ご自身で病院に問い合わせて確認をしてみて下さい。

現時点で、家庭内療育でもいいかなと思っている方でも検査の受診はお勧めします。
成人になってから検査をすると結構料金もかかります。
小さいうちに発達外来などで、検査を受けていただくのがおすすめです。
検査だけでは受けさせれもらえないところも多いので、というコメントもいただきました。
私からはこことここですよとは申し上げられないのですが、検査だけをしていただける病院も何か所かあります。

その点も含めて何かあればチャイルドギフトにご相談ください。
Webサイトの方からお申し込みをお願いします。

今日は、通院はしなくても検査は受けていた方がよいというテーマでお話をさせていただきました。

それではまた!

音声反訳:yoshiyuki kato

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