板書が苦手なのはどうして?
今日は、板書が苦手なのはどうして?というテーマでお話ししたいと思います。
板書と言っているのは、正確には”先生が黒板に書いている文字を自分のノートに書き写す”ということですね。
少し表現があいまいでした。
黒板の文字を書き写すのが苦手というのには理由があります。
特性によっても異なりますが、例えば学習障害の場合では読み書きが苦手ということがあります。
書くということについては、小学校一年生だったらある程度時間をくれますよね。
先生も「はい、ノートに書いてね」と言ってくれて、周りを見て確認もしてくれますよね。
これが学年が上がるにつれて、黒板の文字も多くなり、それを写さなければいけなくなった時に、読み書きが苦手だからということに加えて、筆圧の問題で書くスピードが遅かったりとか、書くことはできるけど遅いとか丁寧に書いているつもりなんだけれとも枠からはみ出てしまうとか。。
また、同じように写すのが苦手という子もいます。
黒板とノートは大きさが違いますよね。
すると文字と文字の間の空間の取り方が難しくなってしまったりします。
あるいは、書き写すことはできるけれども、その間先生の話を全く聞いていないとか。
話す時間と書いて写してもらう時間をきっちり分けてくれればいいですが、先生も話をしながら黒板も写してねという授業の進め方をすると、聞くことに集中すると書くことが止まってしまったり、書くことも遅いからついていけなくなってしまったりという状態になってしまいます。
私も学生の時は板書を写すのがなかなか苦手で、まともにノートを取ったことはなかったです。
お友達に見せてもらっていました。
小学校高学年や中学生になってくると、女の子ですから字だけではなくてノートがきれいなんですよね。
いわゆるカラフルというかカラーなんです。
要点もきれいにまとめられていて、すごくうらやましかったです。
私は今は板書をするということは少なくなりましたが、会議中にメモを取るということが今でもできません。
しゃべっていることをメモに取るということができないんです。
しゃべっていることを聞いていると書けないし、書いているとしゃべっていることが聞けないという状態になってしまいます。
今はボイスレコーダーで録音したり人に頼んだりしています。
ずーっと聞いていると「メモ取らなくて大丈夫ですか?すごい記憶力ですね」なんて言われたりしますが、そうではなくて聞くのに一生懸命で書くことができないんです。
大人になっても苦手で、ボイスレコーダーなどの知恵に頼るしかない感じです。
板書が出来ないから、授業にうまくついていけなくなる。
そうすると成績も心配になってくると思います。
今は先生に相談すると、いろいろと配慮してくれます。
写真を取らせてくれる先生もいますし、うちの子供の場合は「ノートは取らなくていいからとにかく先生の話を聞きなさい」と言ってくれて「ノートは後で友達のをコピーさせてもらいなさい」と。
ですから「なんでノートが取れないの?」「なんで字が汚いの?」なんて叱る前に何か困っていることがあるんじゃないかな?と気付いてもらえるとすごくいいかなと思います。
一番大事なのは、自分の先入観・感覚でみないでほしいということです。
自分だったらできることでも他の人にはできないこともある。
そのことを頭に入れておいていただきたいと思います。
「メモもとれないの?」ではなくて、ちょっとしたこともできない子も大人もいるんだということです。
今日は、板書が苦手なのはどうして?というテーマでお話をさせていただきました。
それではまた!
音声反訳:yoshiyuki kato