発達障害は薬や食事療法で治るのか?
一時期「サプリメントを飲めば発達障害が治りますよ」というような広告もありました。
実際にADHDでは薬もあります。
ただし、これは治すための薬ということではなくて症状を改善するための薬であり、人によっては全く効かない場合もあるというものです。
薬が効けば治ったかのように見えることもありますが薬を飲んでいる間だけだったりします。
ということで、基本的に薬で治るということはありません。
ましてやサプリメントであればなおさらです。
また、食事療法で治るかといえば、「治る」ということはないです。
症状が改善されるということはあるかもしれませんが、これは発達障害が改善されたということではなく、糖分やグリコーゲンの取りすぎを抑えることで体調やメンタル、自律神経の不調が改善されたことによるものだと思います。
そういう面では発達障害のないお子さんでも成人の方でも食事療法は効果があるということになります。
ということで「食事療法で発達障害が治る」というのも信じないでいただきたいと思います。
私のところにも、「あの薬を飲めば治りますか?」と聞かれることもありますが、薬を飲んで治るのであれば皆さん治っています。
薬や食事療法で効果があった場合でも、発達障害の特性が改善されたということではなくて、体調面での不調が改善されたということであることを認識してください。
発達障害の特性は、一人一人に合ったトレーニングを重ねることで改善をしていくものです。
薬や食事療法はもちろん、ましては本人の努力だけで治るということは思わないでください。
未だに学校の先生方で努力と根性で治そうとする方がいらっしゃいますが、決して怠けているということではなくて、本人がとても苦しんでいることもあります、叱られたときにあっけらかんとしている子もいますが、全然気にしていないのではなく、先生には申し訳ないのですが、叱られたことそのものを忘れてしまっていることや全く違うことを考えていたりするんです。
今日は、発達障害は薬や食事療法で治るのか?というテーマでお話をさせていただきました。
それではまた!
音声反訳:yoshiyuki kato