注意欠如多動性症とは?

今日は、注意欠如多動性症とはというテーマでお話ししたいと思います。

最近は、書店に行くと発達障害に関する本がたくさんありますね。
昔はほとんどなかったですよね。
増えてきたのはここ数年くらいでしょうか。

この注意欠如多動性症には大きく注意欠如と多動性の2つのタイプがあります。
小さいお子さんの発達障害が気になりだすきっかけというのが多動性であることが多いんです。
なぜなら、自閉スペクトラム症や注意欠如型の場合は問題行動を起こすこともありませんので、気づかれにくい面があるからです。

多動性の場合、児童発達においては小学校3年生くらいまでは多動はあるんですが、その状況が度を越してしまって教室を出て行ってしまうとか、座ることができないとか、動き回っている状態だったりします。
多動性を持ったADHDでも小学校3,4年生から徐々に変わって落ち着いてくる子もいます。
逆に、小学校3,4年生くらいになってそれまでは注意欠如のような部分は確かにあったけれども、衝動性が強くなってくる子もいます。
ただ、多動性というのはだんだんと落ち着いてきます。
教室を飛び出してしまったり、常に動き回っているというのは落ち着いてきます。

大人の場合のADHDというのは、多動性というのはほどんどなくて、動き回るというのはないのですが、じっとしているとむずむずしてくる、体調不良になる、手足を動かしていないとじっとしていられないという面があります。
それとは別に衝動性があったりもします。
ADHDの特徴として、注意欠如と多動性がありますが分かれているわけではありません。
注意欠如型とか多動性衝動性型なのかに分かれて、男の子の多くは多動性で気が付かれるんですが、基本的には両方の特徴を持っている場合が多いです。

注意欠如型は、注意や関心を保つことが難しいと言われています。
逆に自分が気にしていること、得意なことにのめりこんでしまったらそこから離れられなくなってしまう面もあります。
ですので、集中力にかけるということでもないんです。
そうお話すると「私もそういうところあるよ」と言われることがありますが、度合いが違うんです。
例えば、目が悪い方でも矯正ができないほど悪くて日常生活に支障をきたしている場合がありますよね。
それと同じで、明らかに日常生活や社会生活で著しく困難があるということなんです。
言葉にすると「私もそういうことあるよ」となりますが、日常生活すら厳しい状態の特性を持っているということを理解いただければと思います。

多動性は昔は男性にしかないと言われていましたが女性にもあります。
もちろん子供のうちは激しかったけれど、大人になっていくうちに消えていったよと言われることもありますが、これは多動性が目立たなくなっただけで注意欠如の方が多く出てきたりとか、他の特性が強く出てきたという場合もあったりします。
お医者さんで見てもらうと実は自閉症スペクトラム症だったとかアスペルガー症候群だったりということもあります。
大人になると消えてゆくとか良くなると言われたりしますが、そういうこではなくてほかの面が出てきたりすることもあるのです。
興味のある方が書店にたくさんの本がありますので、見ていただければと思います。

今日は、注意欠如多動性症とはというテーマでお話をさせていただきました。

それではまた!

音声反訳:yoshiyuki kato