障害手帳と障害年金 ②

昨日に続きまして障害手帳と障害年金についてお話していこうと思います。

■自立支援医療(精神通院)について

発達障害については二次障害も併発したりして、児童精神科に通うことも多いです。
成人の方はほとんどの方が何かしらの不調を訴えて精神科もしくはカウンセリングに通っています。
精神科にいかなくてもカウンセリングは不定期でも受けていただくのがいいかなと思います。
発達障害とは知らなかったけれども、成人になって精神科に行っていろいろと調べてもらったら根本は発達障害だったという場合もあります。

発達障害と精神科というのは切っても切れないというか関連が深い部分があります。
ADHDで薬を服用している場合でも精神科に通うことになるんです。
そうすると「自立支援医療(精神通院)」の手続きが必要になってきます。
この申請をしないとお薬が高いですし、そのほかの負担も軽減できます。

問い合わせとして「自立支援医療(精神通院)」の手続きはどうしたらいいですかと頂きましたが、川口市の障害福祉課に行って相談してください。
病院によっては取得についてお話ししてくれるもあります。
申請にあたっては書類をたくさん書かなければいけませんが、それほど難しいものではありません。

■障害年金について

次に障害年金ですが、通常の年金とは違って障害基礎年金であれば20歳から申請可能です。
お子さんには自分がいなきゃ、後見人は?、などいろいろと考えると思いますが、障害年金も視野に入れて考えています。

障害年金に関しては申請はできるのですがそれが受け付けてもらえるかは難しところです。
厚生年金を受けている方で「障害厚生年金」を申請される方でしたら、3級の障害年金を受け取ることができると思いますが、そうではなくて「障害基礎年金」の場合は、2級からしかないため申請を通すのは難しい部分があります。
申請にあたっての相談はチャイルドギフトに相談いただいてもいいですし、一般社団法人発達障害ワンストップ連合会でも社労士さんの紹介もしています。

申請する場合には一人でも出来ますが、各種書類を準備したり記載することもたくさんありますので、ほかに支えてくださる方がいた方がいいです。
私自身も障害年金の申請を行うときに、フラッシュバックを何度も起こしています。
過去にさかのぼっていろいろなことを思い出したり、初診時の状況、現在の状況を記載しなければならなくてだんだん苦しくなってきて、もう本当につらい状態になります。
私の場合は、先生からの診断書を見た時に「いやここまで書かれちゃうのか」とショックを受けることもありました。
ですから一人で頑張るのではなくてお友達に手伝ってもらうとか、書類作成は(発達障害の障害年金申請の得意な)社労士さんに手伝ってもらうのがいいと思います。

結果は申請から早くても2,3か月はかかると思います。
申請のための書類作成も時間がかかりますので、お子さんの障害年金に関しては、お父さんお母さんが寄り添って手伝ってあげるのもよいと思います。
もちろん後見人や家業があるからなど色々な部分で子供の将来は大丈夫よと言うのであれば申請しないという判断もあるかもしれません。

先ほども申し上げましたが、申請をすることができますが通るかどうかは難しいです。
もちろん障害年金が取得できると生活できるかというとそうでもありませんが、発達障害の場合は成人になったときにフルタイムの仕事に携われる人というのは割と少ないんです。
もちろん一生懸命苦労してフルタイムで勤めている方もいますが、土日は動けない状態になる方も多いです。
そういった将来のことも考えて選択肢を増やしていくことが必要だと思います。

■申請を考えている方へ

もっと詳しく知りたい方は、障害手帳でしたら川口市の障害福祉課に問い合わせていただくのがいいですし、障害年金に関しては社労士さん、一般社団法人発達障害ワンストップ連合会にお問い合わせいただければと思います。

今回は、障害手帳と障害年金というテーマでお話をさせていただきました。

それではまた!

音声反訳:yoshiyuki kato